中部電力
玉野水力発電所
玉野水力発電所のあらまし (案内の説明文)
庄内川の渓流は、山麓の景勝地として春日井市をはじめ名古屋市など近郊の人々に親しまれています。当玉野発電所の導水路は、江戸時代の中ごろ、玉野村の先覚者、加藤助左衛門氏によって、玉野20余町歩(約0.2ku)の農業用水として造られたものがそもそもの始まりです。
その後、大正時代に森勇太郎氏が、発電を目的とした他目的水路として玉野用水の幅を拡げ、大正10年(1921年)に出力500KWで発電を開始した。一時は遠く、日進市方面まで電気を送っておりました。現在では、発電所のある玉野町とその周辺約1千戸に電気を送っており、小さいながらも自然を利用した貴重な国産のエネルギとして地域の発電に貢献しております。また、尾張地方では唯一の水力発電所として、歴史ある貴重な建築となっております。
当発電所は、平成12年9月にえん堤と導水路を含め、春日井市の都市景観形成建築物等に指定されました。
- 水路式
- 発電所から見て上流に位置する河川・湖沼などより取水し、水路によって発電所まで導き、落差を得るもの。多くは流れ込み式で
- 大水力: 出力 100MW(10万kW)以上
- 中水力: 出力 10〜100MW(1〜10万kW)
- 小水力: 出力 1〜10MW(1000kW〜1万kW)
- ミニ水力: 出力 100kW〜1MW(100kW〜1000kW)
- マイクロ水力:
100kW 以下
庄内川水系
(計2ヵ所 2,300kW) |
庄内川 |
玉野 |
水路 |
500kw |
大正10-8 |
小里山 |
小里山 |
ダム |
1,800kw |
平成15-6 |
2009.8.8 中日新聞朝刊 記事 水と生きる(8)に記載
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参照 平成12年 9月 1日号 春日井市広報 春日井20世紀
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案内表示
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都市景観形成建築物指定 板
2000.9.13指定 No.6 土木構造物 玉野水力発電所
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取水口と堰堤
2009.11.28撮影
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取水口open中の水門
庄内川の全水量が通過している
2009.12.5撮影
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取水口の水路(右側が発電所へ)
2009.12.5撮影
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用水路(玉野苑入口)
2009.11.28撮影
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えん堤(西側より)
発電所より急斜面を登った上部にあり、上部水槽(じょうぶすいそう)ともいう。 水路を流れてきた水は水槽で一時的に蓄えられる。玉野発電所えん堤
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えん堤(西側より)
↑玉野用水 導水路 |
導水路(定光寺方面)
No.5 土木構造物 玉野用水(玉野水力発電所導水路)玉野町地内
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取水口は、川や貯水池から発電に使用する水を取り込む所です。ゴミが入らないように格子(スクリーン)が張ってあります。取り込んだ水は鉄管や隧道を通って水車へ流れ込みます。
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取水口には上流より漂着したごみを取り除く、くし状のスクリーンと、スクリーンにたまったごみをかき上げる除塵機(じょじんき)が備えられている。 |
玉野水力発電所水圧鉄管
最大設計水頭:12.474m
有効落差:16.420m
延長:16.906m
内径:1818mm
材質:SM41B
板厚:7.14mm
重量:6.22ton
製作年月:昭和54年6月
製作:丸誠重工業株式会社
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タービン建屋と水圧鉄管
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